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左右で画面の明るさを分けたハンバーガー

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適正露出の写真を撮る・前編(絞り、シャッタースピード、ISO感度の関係)

 

露出とは何でしょう?

スマホで写真を撮ったり、一眼レフやミラーレスカメラで撮ろうとすると、被写体や条件によって画像が暗くなったり明るすぎたりして上手く撮れないということないですか?

スマホもカメラも同じ仕組みで写真を撮っているのですが、どちらも「露出」を決めて撮影する構造になっています。その構造とは、レンズを通して入って来た光を、フィルムやデジタルカメラのイメージセンサーに蓄積する(当てる)ことで、画像として記録します。

撮影時に、フィルムやイメージセンサーに蓄積させる光の量を決めることを「露出」といいます。露出が明るすぎず、暗すぎず、ちょうど良いと感じる状態で撮れた写真が「適正露出」ということになります。

アンダー、オーバー、適正露出

露出アンダー

暗く写った白い猫
露出量が少なければ、画像は暗く記録されます。
白い猫と白い壁が、暗すぎてグレーに写ってしまいました。

露出オーバー

明るく写った白い猫
露出量が多ければ、画像は明るく記録されます。
猫と壁の白い部分が、明るすぎて真っ白になってしまい素材感が無くなりました。

適正露出

ちょうど良い明るさに写った白い猫
ちょうど良いと感じる露出量が、適正露出です。
白い部分が白く見えながら、素材のグラデーションや質感が残っているので、適正なバランスのとれた写真と感じます。

写真の明るさは、このようにカメラに記録する光の量で決まります。それを肉眼で見た時のイメージに調節して撮影したものが「適正露出」の写真です。適正露出の値は、例えば正確な明るさや色が求められる商品などの写真以外では、こうしなければならないという基準はありません。撮影者の主観で明るさや暗さを、ちょうど良いと感じる値にしていいものです。

撮影時に適正露出が得られるようにするには、レンズ絞り値、シャッタースピード、ISO感度の3つの要素をそれぞれ調節します。露出量はEV値という値で表します。

露出を決定する3要素(絞り、シャッタースピード、ISO感度)

適正露出の写真を撮るためには、絞り、シャッタースピード、ISO感度の3つの要素を組み合わせて調節します。写真撮影(写真表現)の最も基本になります。
露出を決定する3要素である、絞り、シャッタースピード、ISO感度と明るさ暗さの関係図

絞り(F値)

レンズ内にある絞り羽根で、通過する光の量を調節します。絞りを開けば(数値を小さくすれば)光量は多くなって明るくなり、絞りを絞れば(数値を大きくすれば)光量は少なくなって暗くなります。

F1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16・・・のように表します。数値が小さいほど(例:F1.4)絞りは開き、背景がボケていきます。数値が大きいほど(例:F64)絞りが絞られて、画面全体にピントが合って鮮明になります。

シャッタースピード

シャッターが開いてから閉じるまでのタイミングで、フィルムやイメージセンサーに光を当てる時間(速度)を調整します。

1、1/2、1/15、1/60、1/125、1/250、1/500、1/1000、1/4000のような数値で表します。1/15のように、すべて1/数値の「秒」単位になっており、カメラに250と表示されたものであれば、1/250sec(秒)のシャッター速度(スピード)になります。また1秒よりも長時間の場合は、1″、2″、4″、10″というような秒表示になっている場合があります。

シャッタースピードが低速ならば、光量は多くなり、シャッタースピードが高速ならば、光量は少なくなります。また、シャッタースピードが低速だと動いているものはブレて写り、高速だと動きの速いものでも止まって写ります。

ISO感度

フィルムやイメージセンサーが光に感じる度合いです。ISO100やISO400、ISO3200のような数値で表します。数値が大きいほど光に対して感度が高くなり、暗い所でも明るく写せるようになります。

高感度(例:ISO6400)にするほど、より暗い所での撮影が可能になりますが、その分、画像のノイズが目立って画質が荒くなっていき、低感度(例:ISO100)にするほど、よりノイズの少ない高画質になります。また晴天の日中で順光のように明るい環境では、ISO感度を上げすぎると絞りやシャッタースピードを調節しても露出オーバーになってしまう場合があり、撮影状況にあわせてISO感度を適度な値に設定する必要があります。

このように絞り、シャッタースピード、ISO感度をそれぞれ設定し組み合わせることで撮影する写真の明るさを決定します。

では、明るさを決める露出量(EV値)は、どうやって求めればいいでしょうか。次回、適正露出の写真を撮る・後編(EV値とカメラの設定)で説明します。

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