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InDesign

InDezignを使った印刷デザインの基本のポイント

使用ソフト: InDesign2022、Illustrator2021  

印刷物には様々なデザインがありますが、InDezignを使って紙媒体をデザインする際には、いくつか基本的なポイントが存在します。
これらを意識することで、より効果的なデザインを作ることが可能になります。

1.余白を使う

デザインは何も、華やかなオブジェクトが多ければいいわけではありません。
余白を正しく使うことで、見る人が視覚的に要素を区別できるようになり、意識をデザインや文字に集中させたり、情報を整理しやすくすることができます。

余白は「ネガティブスペース」とも呼ばれます。「何もないスペース」ではなく、集中線のように、見る人に注目を促すための「一つのオブジェクト」と捉えて、使ってみてください。

「余白の効果」
詳しく知りたい方は「余白の効果」の記事に乗っていますので、そちらを参照してください。

2.コンテンツを階層化し、注目ポイントを作る

情報をコンテンツごとに階層に分けて、注目させるポイントを作りましょう。
例えばイベントのチラシであれば、イベント日時や場所、雑誌であれば商品名や見出し、写真にフォーカスさせたいところです。

メインとなるデザインやフォントを決め、色や太さを強くしたり、繰り返し使って強調することで、情報の重要性が一目で分かるようになります。
InDezignの親ページ機能や、特殊文字機能、文字スタイル機能を使ってテンプレートを作れば、簡単に統一性を出したり、強調することができます。

また、似たような情報を近くに配置してまとめたり、重要でない情報はフォントを変えることで、相対性を作り、重要性の違いを出しましょう。

3.ガイドを使って、配置のバランスを整える

文字やオブジェクトを適切に配置することで、見やすく魅力的な印刷物を作ることができます。
使うオブジェクトを絞ったり、余白を使っても、強調や統一性を出しても、それらが偏った配置だと効果がありません。

InDezignのレイアウトグリットやガイドに合わせることで、綺麗に整列させたり、適切な距離を保つことで、見やすいレイアウトを作ることができます。

4.色を効果的に使う

色は、人の感情に直結します。
印刷物の重要な要素を強調させるために、コントラストを意識します。

ブラントカラーを取り入れたり、イメージに沿った演出を意識して配色します。
ただし、オブジェクトと同じく、色を使い過ぎると視覚的に忙しくなってしまうため、カラーパレットを限定して使いましょう。

Adobe Color Themesや、InDezignのカラースウォッチを使えば、一貫性を出すことができます。

5.読みやすいテキストを作る

チラシや雑誌の文章は、説明書や物語とは違い、入念に読む「読み物」ではないので、確実に読んでもらえるとは限りません。
特にチラシは、流し目に見ても情報が伝えられるように、文章を読みやすくすることが重要です。

背景が白なら、読ませたい文字のコントラストを考え、黄色より黒や青などにしたり、行が長くなり過ぎないよう、段落を区切ったりしましょう。
また、誤字脱字があると、読み手の意識が途切れてしまうので注意しましょう。

以上がInGezignで印刷デザインをする際のポイントですが、絶対的なものではありません。
ですが、これらを念頭に置いておけば、異なるアプローチのデザインを作ることも可能ですので、覚えておくと便利です。

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